けやきトータルクリニックの≪健康相談室≫幸福感の持続についてについての記事です

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  • ≪健康相談室≫幸福感の持続について

    ≪健康相談室≫幸福感の持続について

    2025/11/22

    もし年末ジャンボ宝くじに当選したら、一生幸せに暮らせるでしょうか?

    瞬間の幸福感は大きくても、持続するのは難しい

     当たった瞬間の幸福感は大きくても、持続するとは限らない──様々な研究結果から、そんな報告がされています。
     家や車を購入すると、最初は幸福レベルが急上昇します。でもその幸福感は長く続きません。なぜかというと、人は環境の変化に慣れるものだからです。時間の経過とともに、ぜいたくな生活に慣れて、やがてそれが普通になるという順応現象で、幸福レベルは基準値に戻ります。逆の場合もあります。例えば、事故で大ケガをすると幸福レベルは一気に下がりますが、時間とともにその状況に慣れてレベルは基準値に戻ります。つばり順応現象は、ポジティブな変化による快楽を抑制する一方、逆境から回復する力にもなるのです。
     人の脳は、目標に向かって努力し、達成することに喜びを感じるようにできています。労せず偶然大金を手にしたことで働く理由や努力する意義を失い、人生の目的まで喪失する場合をあります。目的がなくなると脳の報酬系の働きが鈍り、満足感や達成感を感じにくくなります。
     誰かの役に立って喜ばれる、仲間と協力して難題を解決する……など、仕事にはお金で買えない充足感が伴います。大金で、働かない自由を得ても、生きる意義を見出すことができなければ、幸福は感じにくいのです。
     また、浪費したり、お金をめぐって人間関係が悪化して不幸になるケースもあります。宝くじに当選しても、自分の価値観を見失わず、それまでの生活を変えないことが大切です。
    研究では、偶然手にした大金を困っている人への寄付や支援などに使う、モノより思い出に使う、といったことで幸福度が高くなることも判明しています。

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