けやきトータルクリニックの“たばこくらい…”は通用しない。全身に及ぶタバコの本当のダメージとは?についての記事です

けやきブログ

クリニックの日常と健康に関する情報など

  • “たばこくらい…”は通用しない。全身に及ぶタバコの本当のダメージとは?

    2025/11/17

    「長年吸っているけど特に不調はない」
    「禁煙しようと思ってもつい先延ばしに…」

    そんな声をよく耳にします。
    しかし、たばこの影響は症状として現れるよりも前に、静かに体を蝕んでいることをご存知でしょうか?
    今回は、喫煙が私たちの身体に与える本当のダメージと、そのリスクについて医師の立場からお伝えします。

    1. タバコに含まれる有害物質

    タバコの煙には200種類以上の有害物質、そのうち約70種類が発がん性物質とされています。
    代表的なものは以下の通りです:

    ニコチン:強い依存性を持ち、血管を収縮させる
    タール:肺に沈着し、がんのリスクを高める
    一酸化炭素:血中の酸素運搬を妨げ、全身に酸欠を起こす
    アクロレイン、ベンゼン、ホルムアルデヒドなどの発がん物質

    2. タバコが及ぼす全身へのダメージ

    臓器・器官 主な影響
    肺・気管支 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がん、気管支炎
    心臓・血管 高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中
    口腔・喉 口腔がん、咽頭がん、歯周病、味覚障害
    胃腸 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、消化不良
    皮膚 しみ・しわの増加、老化の加速
    生殖機能・胎児 男性の精子減少・勃起不全、妊娠中の胎児発育障害
    免疫系 感染症にかかりやすくなる、回復が遅くなる
    👉 「吸っていない人より平均寿命が10年短い」という調査結果もあります。

    3. 受動喫煙のリスクも深刻

    タバコの害は、吸っている本人だけでなく、周囲の人の健康にも影響を及ぼします。

    受動喫煙によっても肺がん・心疾患・喘息・乳幼児突然死症候群(SIDS)などのリスク増加
    特に子どもや妊婦にとっては非常に有害
    👉 分煙や換気では完全に防げないため、「禁煙」が唯一の予防策です。

    4. 禁煙の効果は想像以上

    禁煙を始めた瞬間から、体は回復を始めます。

    禁煙後の経過時間 体への良い変化
    20分 血圧と脈拍が正常化へ
    12時間 血中の一酸化炭素濃度が正常に戻る
    2週間〜3か月 血液循環・肺機能が改善
    1年 心臓病のリスクが半減
    5〜10年 がん・脳卒中のリスクが非喫煙者に近づく

    タバコは、百害あって一利なしの代表例です。
    「今さらやめても意味がない」と思わず、何歳からでも遅くありません。
    禁煙は、あなた自身だけでなく、家族や大切な人の健康も守る選択です。
    当院では、禁煙外来やニコチン依存症治療のサポートも行っています。
    一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

閉じる