≪健康相談室≫眠くならず効果の高い花粉症薬について
花粉症の季節がやってきます。眠くならず、効果の高い薬はありますか?
眠くならず、即効性のある薬も出ています
そろそろ花粉症の季節ですね。私も過去35年間、悩まされてきました。患者数は増加傾向で、国民の約4割がかかっていると推測されています。特に多いのは、全国の森林の18%を占めるスギの花粉による患者で、4年前の全国調査ではスギ花粉症の有病率は約38%でした。
花粉症の主な症状は鼻炎や結膜炎ですが、花粉皮膚炎と呼ばれる皮膚症状が出ることもあります。治療薬は、アレルギーを起こす物質「ヒスタミン」をブロックする「抗ヒスタミン薬」が一般的です。ただ、古くからある第一世代といわれる抗ヒスタミン薬は確実な効果と即効性があるのですが、眠くなるという副作用が強く出ます。
それは、ヒスタミンには脳を活性化するという重要な役割がありますが、内服した抗ヒスタミン薬が血流に乗って脳に届くと、ヒスタミン作用が阻害され、脳の働きが鈍くなるからです。
そのため、抗ヒスタミン薬が脳に移行しにくいように改良した第二世代の抗ヒスタミン薬が開発されましたが、効果が出るまで時間のかかるものや、第一世代に比べて効果が弱いものもありました。
しかしここ数年、こうした欠点が改善され、即効性があり、効果も高く、眠くならない薬が発売されるようになりました。服用にあたって注意すべきこととして、車の運転などの記載がないのは、ビラスチン、デスロラタジン、フェキソフェナジン、ロラタジンで、これらは安全に内服することができます。まだ市販されていないものもありますので、詳しいことは医療機関でご相談ください。
お雛様
節分も過ぎ、あっという間に雛飾りの季節になりました。毎年雛飾りの季節になると春の訪れが待ち遠しくなりますが、明日から再び寒波が来るとの予報となり油断出来ませんね。しかしこの寒暖を繰り返す中で梅の開花が昨年より早く進んでいるようで今年も幸谷の交差点辺りを通る時には梅の香りが楽しみです。車でも窓を開けると良い香りが漂ってきます。寒暖差で風邪をひかないように、そして花粉の季節にもなっていますので、早目の対策をしながら春を楽しめるといいですね。