リハビリの中での運動療法 その2
今回は運動療法の具体的な内容についてです。
運動療法のメインとなっているものについてお話していきます。
運動療法で最もポピュラーなものの1つが、関節可動域(ROM)訓練です。
ROM訓練は、各関節が筋肉や骨や靭帯などの影響によって動きが
制限された際、関節の動く範囲を広く、動きを滑らかにすることを
目的に行います。
また人間の体は、動かさなければ関節の運動範囲が狭くなって
しまう(拘縮)ため、拘縮予防の為にROM運動を行うこともあります。
次に、筋力維持増強運動もメジャーなものの1つです。
筋力維持増強運動は、病気や怪我等で長い期間筋肉を使用しなかった
ことで筋力が低下した場合や、今の状態を維持する目的で行います。
一般的には、筋力維持増強運動は、機械を用いたり、理学療法士の徒手で
行ったりと様々な方法があります。負荷量は弱すぎると筋力増強にならず、
強すぎると返って筋肉を痛める原因となるため、一人一人に適した負荷を
設定する必要があります。
次は、筋持久力訓練です。
筋持久力運動は、患者さん自身が「少しキツイかな」と感じる程度の有酸素
運動を行います。15分程度から徐々に時間を伸ばしていきます。
この他に、身体の筋肉の使い方をコントロールをしていく協調性訓練や、
日常生活の中での基本動作(寝返り、座り、立ち上がり、歩行等)訓練など、
様々な運動療法の方法があります。
日時:2009年10月26日 17:56