≪健康相談室≫コロナ感染第8波について
この冬、新型コロナ感染者数の第8波は、本当にやってくるのでしょうか?
来るという予測ですが、重症化率は下がる見込みです
感染者数が増加傾向にあり、専門家の中ではこれから第8波が来るという意見が多いようです。
その理由として、冬はウイルスが活発化しやすいことが挙げられます。コロナウイルスは、寒くて乾燥している環境を好みます。また、冬は寒いので換気することが少なくなり、感染の危険がたかまります。
第7波はオミクロン株BA2とBA5の感染でした。第8波は予測不能ですが、1つは、今のBA5がそのまま流行すると考えられます。この場合、波は小さいと想定されています。
もう1つは、新しいオミクロン株の変異株で、米国などで流行しているケルベロスと呼ばれるBQ1.1やシンガポールなどで流行しているグリフォンと呼ばれるXBBによる感染です。BQ1.1は、BA5より免疫をすり抜ける力が強く、感染が広がりやすい可能性が指摘されています。
国立感染症研究所は、不確実性が高いとしながらも、BQ1.1系統の割合が12月第1週には79%になると推計しています。新たな変異株に置き換わるタイミングで感染爆発が起こるのは、これまで何度も経験済みです。
しかし、オミクロン系の変異株であれば、毒性は第7波のときより下がっている可能性が高く、重要なのはオミクロン株が流行してから感染者の致死率・重症化率が下がっていることです。かつ弱毒化していくのが一般的な流れなのです。
私たちがとるべき対策はこれまでと大きく変わりません。有効なのはオミクロン株対応のワクチンを接種しておくことです。
日時:2022年11月25日 15:53