≪健康相談室≫コロナワクチン4回目接種について
新型コロナワクチンの4回目の接種対象者は60歳以上だとか。私も該当しますが、受けた方がよいでしょうか?
諸外国のデータを参考に重症化予防のため実施
ワクチン接種から時間が経つと、抗体価は徐々に減少し、ウイルスの感染阻害能を示す中和抗体価も減少していきます。減少しても免疫の記憶細胞があるため、予防効果は一定レベル以上には保たれますが、それでも時間と共に低下するので、より完璧に近づけるには追加接種が必要となります。
4回目接種の開始を決定している諸外国では、対象者を重症化リスクの高い人だけに限定しています。これまでのところ、感染予防効果は短期間しか持続しなかったという報告がある一方、重症化予防効果は6週間経過しても低下せず維持されていたこと、死亡を予防する効果を示唆する報告などがあげられています。
日本でも、諸外国のデータや動向などを踏まえて、新型コロナに感染した場合の重症化予防を目的に4回目接種を実施することになりました。
接種対象になる人は、3回目接種から5カ月以上経過した人のうち、①60歳以上の人、②18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する人、その他感染した場合の重症化リスクが高いと医師が認める人です。
これに該当しなければ、医療従事者や介護従事者でも対象にはならず、今までのような優先的接種はなくなりました。しかし、医療従事者や介護施設の職員も加えるべきだという声もあり、厚労省で引き続き検討が行われるようです。
使用されるワクチンはファイザーとモデルナで、4回目接種券の配布方法は自治体によって異なります。自治体からのお知らせをご確認ください。
日時:2022年06月17日 11:33