≪健康相談室≫3回目接種のモデルナへの交互接種について
ファイザーのワクチンを2回打ちましたが、3回目はモデルナとの連絡がありました。大丈夫でしょうか?
従来の半量の接種なので副反応も少ない傾向です
1回目と2回目のワクチンは原則として同じ種類を接種する必要がありました。しかし、3回目の追加接種では、前回接種したワクチンの種類に関わらず、ファイザーとモデルナ、どちらのワクチンを接種してもよいことになっています。
異なるワクチンを打つことに不安を感じる方もいらっしゃいますが、追加接種ではむしろ交互接種に注目が集まっています。
米国の調査では、1、2回目にファイザーを打った人が、3回目も同じファイザーを打つと、中和抗体は20.0倍になりますが、3回目をモデルナに変えて打つと31.7倍に上がるとされています。つまり、追加接種は交互接種のほうが抗体の増え方が大きいのです。
副反応については、交互接種も交互接種なしも同等で、モデルナの3回目接種の量は1、2回目接種の半量となるため、発熱や疲労感などの副反応も少ないことが報告されています。
日本でこれまで2回目接種を終えた人は、ファイザーが約85%、モデルナは約15%ほどの割合です。これに対して3回目の供給量は、ファイザー60%、モデルナ40%ほどになる見込みで、3回ともファイザーにしたいと思っても、量的に足りないのは確実です。
モデルナの接種後、若い男性で心筋炎を疑う事例が報告されており、接種後4日ほどの間に胸の痛みや息切れが出ることがあります。15歳~19歳までの男性に起こることがもっとも多く、この年代での頻度は10万人接種あたり9.8人です。一方、70歳以上の人では、男女とも10万人に0人で高齢者の場合はほとんど心配ありません。
日時:2022年03月29日 16:27