インフルエンザについて
ニュースでも報じられている通り、インフルエンザが流行しています。
インフルエンザは38℃以上の高熱、関節痛などの症状が特徴ですが、今年は予防接種を受けられた方を中心に37℃台の比較的低めの発熱の方が多くいらっしゃいます。また、市販の薬を飲まれた場合一時的に解熱することがありますが、周囲の方に感染を拡大させない為にも適切な診断と対応が必要です。インフルエンザは発熱した直後では検査で陽性と出ないこともありますが、「予防接種を受けたから大丈夫」「そんなに熱が高くないから」と思わずにぜひ医療機関を受診されてくださいね。
立春ですね。
今日は立春ですね。今朝、花壇の水仙が咲きました。先日のメジロの来訪に、水仙の開花と春が近づくのを感じさせてくれています。明後日は天気予報では大雪と予想されていますので、まだまだ寒さに油断は出来ませんね。気温差に気をつけてお過ごし下さい。
[健康相談室]総合病院での待ち時間とかかりつけ医について
近くの大きな総合病院で高血圧の薬をもらっています。予約制の受診ですが、毎回2、3時間待つのが当たり前。患者さんが多いのは分かりますが、何とかならないものでしょうか?
重症度に適応した医療機関で受診を
医療機関には本来、それぞれの役割があります。患者さんの治療だけでなく研究や学生の教育を行なっている大学病院、地域医療の中核となり比較的高度な医療機器を備えて緊急治療に対応する地域の総合病院、高度な医療機器は備えていないものの患者さんの身の回りの細やかな疾患に対応し、病状によっては中核病院や大学病院へ紹介を行なう中規模病院や一般診療所等に分かれています。中核病院では、緊急対応の有無や守備範囲としている疾患の内容によっては患者さんお一人当たりの診療時間も長くならざるを得ず、予約されていたとしても待ち時間が長くなる傾向があります。また大学病院であれば、通常の検査治療に加えて学生による模擬診察の機会などもあり、単純な診療だけ
で終わらない場合もあります。もちろん、日本では多少の金銭負担はあれ、どの種類の医療機関を受診することも可能です。ただ昨今は、患者さんが重症度に適応した医療機
関を選んで受診されているとは言いがたく、そのため中核病院の勤務医が過剰労働となり、それが医療過誤発生の温床ともなっています。今回の質問者の方の場合も、病状
や状況にもよりますが、主治医の先生に近くの医師を紹介してもらってはいかがでしょう? 総合病院をかかりつけ病院にする安心感は十分理解できますが、結果として、本当に必要なときに十分な医療を受けることができなくなる可能性を招いているということを認識すべきでしょう。