《健康相談室》追悼 西城秀樹さん
追悼 西城秀樹さん
タバコと脱水と糖尿病の危険
歌手の西城秀樹さんが5月16日、急性心不全で亡くなりました。63歳でした。
彼がデビューして大活躍していたころ、私は中学、高校、大学生で青春まっただ中でした。野性的でエネルギッシュで、病気とは無縁だと思っていた西城さんが、48歳で脳梗塞になったこと、63歳という若さで亡くなったことを、私はうまく受け入れることができません。
しかし、彼の脳梗塞の闘病記を読むと、病気の一因が垣間見えてきました。西城さんは昔から、1日3〜4箱もタバコを吸うヘビースモーカーだったそうです。また、自分の理想体重を保持するため、普段から水分を極力控え、水を飲まずにサウナに入る常連でもあったそうです。
41歳ごろから糖尿病の治療もしていたそうです。脳梗塞になる3年前、45歳の時には過剰喫煙による多血症で入院し、倒れる1年前の47歳の時、激しい頭痛と虚脱感で緊急入院しています。
このとき、医師から禁煙を強く指示されましたが、それを守らなかったそうです。喫煙の最大の問題は動脈硬化を促進することで、血管が詰まりやすくなり、脳梗塞・心筋梗塞の危険が高まります。
そこに脱水も加わると、血液の濃度が上がり、ドロドロの状態になります。これらが脳梗塞を引き起こし、死因となった急性心不全(心筋梗塞の疑い)を招いた可能性があります。
「医者の言うこと(禁煙)を神の声として聞くべきであった」と、後に西城さんは述べています。心からご冥福をお祈り致します。
日時:2018年06月19日 10:05