《健康相談室》食後高血糖について
糖尿病初期の危険サインは食後高血糖だそうですが、食後高血糖ってなんですか?
糖尿病のリスクを抑えるには低GI食品をゆっくりと
食後2時間の血糖値が140 を超える場合を、国際指針で食後高血糖と定義しています。
通常は、食後でも血糖値が 140を超えることはほぼありません。血糖値の変動が大きいと 活性酸素が生産され、血管が酸化ストレスに曝されます。つまり、血糖の大波が血管の壁にダメージを与え、炎症が起きて動脈硬化が進行、その結果、筋梗塞や脳卒中の危険性も高まります。
血糖値が急上昇すると、それを抑えようとしてすい臓がインスリンを大量に分泌します。そんな状況が長く続くと、すい臓は疲れ果て、インスリンの分泌量が減少します。その結果、上昇した血糖値を抑えることができなくなって糖尿病となります。
食後高血糖の原因は、早食い・ドカ食い・間食・夜食・過食・高脂肪食等の不適切な食習慣や、GI(血糖指数=血糖値上 昇の速さ)の高い食品ばかりを食べる偏食、運動不足、元々インスリンの分泌が足りない体質等が挙げられます。
予防策は、食事の摂り方にあります。まず、食事の最初にトマトやキャベツ、玉ネギ、レタス、ほうれん草等、低GIの野菜を食べること(ベジファースト)。それによって、食後の血糖値が上がりにくくなります。
次に蛋白質が豊富な魚や肉、卵、最後に炭水化物を摂ると効果的です。炭水化物の中でもGIが低いのは、全粒粉のパンやパスタ、玄米粥、春雨、麦、中華麺等です。逆にGIが高いのは、白パン・精白米・うどん等で、そばや玄米は中間です。
低GIの食品をゆっくり食べてすい臓を休ませ、糖尿病のリスクを減らしましょう。
日時:2018年03月19日 09:52