新松戸
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≪健康相談室≫帯状疱疹ワクチンについて
2024/6/18
テレビで帯状疱疹ワクチンのCMをみました。これはどんなワクチンなのですか?
生ワクチンとシングリックスの2種類あります。
子供のときに感染する水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によるものです。このウイルスは、水ぼうそうが治っても体内に潜み続けています。
日本人の成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルス抗体を持っていると言われます。しかし、獲得した免疫は年齢とともによわくなり、それとともに帯状疱疹を発症するリスクが高くなってきます。また、帯状疱疹は一度発症しても、免疫機能が低下すると再び発症する可能性があります。
こうした理由から、50歳以上の人は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向があるため、予防接種を受けることができます。ワクチンには2種類あり、1つは従来型の生ワクチン、もう1つは令和2年1月に発売となったシングリックスです。
シングリックスは、遺伝子組み換え型の不活化ワクチンで2回接種する必要があります。しかし予防効果は生ワクチンが50%程度なのに対し、シングリックスは97%と、非常に高い効果が期待できます。さらに免疫の持続期間も、生ワクチンが5年程度なのに対し、シングリックスは10年程度続きます。臨床試験で有効性と安全性も確認されており、生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の方でも接種可能です。
ただ、帯状疱疹ワクチンは任意接種のため保険の適用はなく、料金は全額自己負担となります。一般的な料金は、生ワクチンが8000円程度、シングリックスは1回2万2000円程度で、2回接種すると合計4万4000円ほどになります。
自治体による助成金もありますので、接種をお考えの方はご確認ください。
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