けやきトータルクリニックの≪健康相談室≫原発不明癌についてについての記事です

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    ≪健康相談室≫原発不明癌について

    2025/2/14

    経済アナリストの森永卓郎さんが原発不明癌で逝去されました。原発不明癌とは?

    癌全体の1~5%は調べても原発巣が不明です。

     癌は一般的に、初めに発生した臓器からリンパ管や血管などを通じてリンパ節や離れた臓器に転移します。
     ところが、なかには最初に転移巣が見つかり、その後、いろいろ検査をしても原発巣が分からないという癌が、少数ですが存在します。
    これを原発不明癌といい、癌全体の1~5%とされています。
     原因として考えられるのは、①癌が非常に小さい段階で転移を起こし、さらに原発巣が自然に消えてしまった(精巣発生の胚細胞腫瘍など)②検査で見つけにくいところに原発巣がある(小腸癌、虫垂癌など)③診断された時点ですでに広い範囲に癌が広がって移転しており、原発巣を見つけるのが困難(膵臓癌、胆道癌など)④本来はないはずの臓器に、癌を発生させる組織ができた(子宮内膜組織が子宮以外の部位に入り込んだ場合など)といったことなどです。
     しかし、原発不明癌で亡くなった人の病理解剖をしても、20%~50%は原発巣が不明といわれています。また、一般的に原発不明癌の予後はあまりよくなく、1年生存率は25%未満、5年生存率は10%未満とされています。
    ただし、原発不明癌のなかには、予後が良好な群があることも知られています。診断の過程でこれらを区別することが重要です。
     原発不明癌の頻度は、画像診断や病理診断の技術に大きく関与しています。近年、画像検査の診断技術が進歩したことにより、これまで発見しにくかった体の奥の小さな癌も見つかることが増えてきました。そのため原発不明癌の頻度は減少してきています。

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