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≪健康相談室≫今年のインフルエンザ流行予測について
インフルエンザはこの2年間流行しませんでしたが、今年の冬も大丈夫でしょうか?
流行の可能性が高いと予測されています
インフルエンザの状況を予測する際、必ず参考にするのが南半球に位置し、季節が真逆になるオーストラリアの状況です。そのオーストラリアでは、今年4月後半からインフルエンザが大流行し、6月にピークを迎えました。
オーストラリアではA香港型と呼ばれるウイルスが多く検出されていることから、日本でもこの冬はA香港型が主流になる可能性が高いと見込まれています。A香港型が流行すると死亡数や入院患者が増加することが知られていますので、特に警戒が必要です。
過去2年間、インフルエンザの流行はありませんでしたが、今年は国際的な人の往来の活発化、マスクの規制緩和、インフルエンザに対する免疫力の低下などの理由から流行の可能性が高いと予測され、ワクチン接種が推奨されています。
新型コロナの感染対策時はインフルエンザの感染も減少し、インフルエンザに接する機会が減っていたので、そのぶん抵抗力が落ちていて、国内の抗体保有率も低下しています。
この冬は、新型コロナとインフルエンザが同時に流行するツインデミックの恐れがあるという指摘もあります。オミクロン株の重症化率は、60歳以上ではインフルエンザの3倍、死亡率は約3.5倍と、弱毒化したとはいえ新型コロナが怖い存在であることに変わりはありません。
こうしたことから、政府はインフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種を推奨しています。2種を同時に接種しても安全性に問題はなく、効果も十分期待できます。
2022年10月21日