≪健康相談室≫新型コロナ感染後のワクチン接種について
新型コロナに感染しましたが、それでも3回目のワクチン接種は受けたほうがよいでしょうか?
感染+ワクチン接種でハイブリッド免疫の可能性も
世界ではコロナに4回感染したという報告もあるように、コロナは何度でも感染します。
感染すると免疫ができ、しばらくは感染しにくくなりますが、時間と共に抗体は低下します。低下しても免疫の記憶細胞があるため、予防効果は一定レベル以上には保たれますが、それも時間と共に低下するため、抗体を100%に近づけるには追加接種が必要となります。
日本の厚労省は、3回目接種は感染から3ヵ月(かつ2回目接種から6カ月以上)を、暫定的な目安としています。
しかし、WHOや米国CDCでは、初回接種、追加接種にかかわらず、感染後、体調が回復して接種を希望すれば、その治療内容や感染からの期間に関係なくワクチン接種することができるとしています。また、抗体療法や血漿療法を受けた場合も、本人が速やかにワクチン接種を希望すれば、必ずしも一定期間を空ける必要はないとの指針も示しています。
感染した人がさらにワクチン接種することで、強力な免疫が得られるという報告もあります。米ロックフェラー大学の研究グループは、パンデミック初期に新型コロナに感染して回復し、その後mRNAワクチンを接種した人に極めて高い免疫力が備わっていると報告しています。
この抗体は、コロナの全ての変異株だけでなく、SARSウイルスまで中和する効果があったそうで、自然感染とワクチン接種の両方を経験することでより強い免疫が得られるハイブリッド免疫と呼ばれています。感染から回復後、ワクチン接種をした人には心強い報告ですね。
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