≪健康相談室≫新型コロナワクチン3回目接種について
新型コロナワクチンの3回目接種が話題になっています。3回目も必要でしょうか?
時間の経過で免疫力は低下します。
新型コロナワクチンは、2回目接種から5カ月が経過すると、感染予防の効果が低下することが分かりました。
米国の研究結果では、16~44歳の人は89%→39%に、45歳~64歳は87%→50%に、65歳以上は80%→43%に低下するそうです。ただ、入院予防の効果(重症化しない効果)については、目立った低下は見られませんでした。
世界的には3回目の追加接種を行う方向ですが、米国では高齢者や18歳以上の特定の疾患がある人を対象とし、またイスラエルでは接種が認められている12歳以上全員を対象とするなど、各国で対応が分かれています。
日本では、厚労省の専門家分科会が2回目の接種を終えた18歳以上を対象とする方向で検討を進めています。18歳未満は、現時点では安全性や有効性を評価するデータが不十分としています。
接種時期は、2回目接種から約8カ月後とされ、優先順位はつけません。しかし、初回接種は医療従事者、高齢者からと優先順位をつけて行われたので、必然的に前回の順位とほぼ同じ順ということになります。
12月に医療従事者から接種が始まり、来年3月からは企業や大学などの職域接種も行われる予定です。使うワクチンは基本的に1,2回目と同じものとする方針ですが、今後の供給量によっては異なるワクチンの交差接種も検討していくということです。
3回目の副反応についても米国のデータが示され、ファイザーやモデルナのワクチンは2回目までとほぼ同じ程度。過度に心配することはないと思います。
日時:2022年01月04日 10:01