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≪健康相談室≫コロナ感染して自宅療養での判断
もしコロナに感染して自宅療養することになった場合、どんな状態を急変と判断すればよいのでしょうか?
パルスオキシメーターで計測した酸素飽和度が重要な指標に
8月3日に政府は、新型コロナの入院を重症者に絞り込むとしましたが、与野党や自治体から中等症以下の切り捨てだと不満が続出し、これを撤回。中等症2および中等症1で重症化リスクが高い者も入院対象に含むと改め、最終的には医師の判断によるとしました。
コロナの症状は、軽症・中等症1・中等症2・重症、の4段階に分類されています。
軽症は、咳や倦怠感はあるが肺炎はない人。中等症1は、呼吸困難や肺炎がある人。中等症2は、酸素投与が必要な人。重症は集中治療室入所・人工呼吸器が必要な人です。
具体的な判断に重要なのが酸素飽和度で、これは血液中のヘモグロビンに酸素が結合している割合を表しています。
パルスオキシメーターという機械を指に装着すれば、誰でも即座に測定でき、軽症は96%以上、中等症1は94%~95%、中等症2は93%以下、と定義されています。93%以下になったら酸素投与が必要で、入院を検討しなければなりません。
千葉県はこの計測機械を1万台保有しており、自宅療養者で基礎疾患のある人や高齢者など、保健所長が必要と判断した人に貸与しています。
新型コロナの典型的な経過として、役8割の人は発症してから7日間ほど軽症のままで過ごし、治癒していきますが、約2割の人は7~10日間ほどで次第に呼吸器症状・肺炎症状が悪化し、入院治療・管理が必要となる場合があります。
つまり、発症後7~10日間あたりが、回復するか悪化するかの分岐点となるわけです。
2021年08月24日