≪健康相談室≫新型コロナウイルス感染について
新型コロナウイルス感染症の経過と、感染したときの相談先を教えてください
風邪症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方は電話相談を
新型コロナは、約5日間(1〜14日間)の潜伏期を経て感冒症状(発熱、咳、喀痰、咽頭痛、 鼻汁)や倦怠感が出現し(一部 では嘔吐・下痢の症状も)、それらの症状が約7日間持続します。
普通の風邪やインフルエンザ、 急性胃腸炎などでは、発症から3〜4日目までをピークに改善するのが一般的ですが、新型コ ロナではそれより症状が長く続 きます。また、発熱の割に倦怠感がとても強いという特徴があります。
症状が約7日間続いた後、8割は自然に軽快治癒し、2割は肺炎を合併します。その2割の肺炎の一部が重症化して、集中治療や人工呼吸を要する状態になります。
診断の確定はPCR検査ですが、どこの医療機関でも出来るわけではありません。医師と保健所の相談センターとが調整した上で、県が指定した医療機関でのみ行っています。
松戸保健所管内では現在、1日60件程度の検査しかできません。基礎疾患(持病)のない人は、4日以上症状が持続する場合に感染を疑うので、4日未満では現時点で検査の対象外となります。
そのため、風邪の症状が出ても早期受診は控え、自宅で安静に療養し、それでも症状が4日続くときは、松戸保健所内の帰国者・接触者相談センターまたは松戸市新型コロナウイルス感染症相談専用ダイヤルに電話で相談して指示を仰ぎましょう。
ただし、高齢者や基礎疾患がある場合は、発症して早い時期に肺炎になることもあります。4日未満でも電話相談が必要な場合もあるので注意が必要です。
日時:2020年04月15日 10:07