≪健康相談室≫怒らない工夫について
子供の虐待が問題になっています。叩いてはいけないと思っても、言うことを聞かない子供についイライラ…。自分でもどうしてよいのか分かりません。
怒らないテクニックがあります
脳には、思考系と感情系の機能があります。思考系は冷静に合理的な判断をしようとし、感情系は食欲や睡眠欲など生理的欲求を司り、喜怒哀楽などを感じて表現します。
イライラや怒りは、感情系が優位になった時に生じます。いったん怒りだすと、怒りは次々とエスカレートし、感情系はますます興奮して、思考系優位に戻すのが難しくなってしまいます。
そんな時のために、怒らない工夫をいくつか紹介しましょう。
○ストップシンキング…怒りのピークは10秒以内。何も考えず、ゆっくりと10数えてみましょう。
○タイムアウト…その場から離れ、強制的に間をとって冷却期間を置く。
○コーピングマントラ…「怒ったら負け」「想定内」等の言葉を自分で決め、心の中で唱えて心を落ち着かせる。
○クロスポジション…相手の立場になって考えてみる。
○リフレーム…「〜でなければならない」と思い込んでいる部分を見直し、心の枠を大きくする。
○ファーストファクター…怒りの核の部分にある本当の理由や気持ちを相手に伝える。怒るのは「心配」という第一感情があるからだと諭せばよい。
○ポジティブフォーカス…相手の良い所に目を向け評価する。
○アクトカーム…「今日は怒鳴らない」など、「〜しない」と目標を決めて実践する。
○キープメンター…良き相談相手を見つける。
○リロケーションアイ…自分がやったことのないことにチャレンジして気分転換をする。
いかがでしょう。自分に合うものを実践してみてください。
日時:2019年08月07日 09:57