最近、麻疹(はしか)発症中の成人男性が千葉県幕張メッセで開催されたコンサートに参加していたというニュースがありました。
コンサートには各地からの不特定多数の参加者があり、厚生労働省が注意を呼びかけています。
さて、その麻疹とはどのような症状で、どう対処したらよいのでしょう。ここで簡単に記したいと思います。症状は、はじめの2~3日は、熱・咳・鼻水など風邪と同じ症状です。 普通の風邪と異なり重症感が強く、目やにが多く、目が充血していれば(結膜炎)、麻疹の感染を疑う必要があります。 3~4日目になると口の中の頬にコプリック斑という特徴的な白い斑点が現れてきます。 コプリック斑をみれば、麻疹と診断できます。
麻疹は、麻疹ウイルスによって起こる感染症で、人から人へ感染します。感染経路は、空気感染のほか、飛沫や接触感染などです。感染力が非常に強いほか、感染はしても発症しない「不顕性感染」はほとんどなく、感染した9割以上の人が発症します。
千葉県は8月16日、松戸市内を中心に麻疹(はしか)の発生が続いていると発表ました。7月22日から8月16日までに松戸保健所管内で乳幼児を中心に9名の麻疹患者の届出があったそうです。麻疹は、マスクでの予防は難しく、唯一の予防方法としてワクチン接種が有効とされ、定期接種を呼び掛けています。
日時:2016年09月05日 10:06