残暑お見舞い申し上げます。
さて、今回は手足口病についてです。
乳幼児の手や足、口の中などに発疹ができる手足口病の患者数が、過去最多だった2011年7月中旬に迫る勢いで増えていることが、国立感染症研究所が発表した速報値でわかりました。
当クリニックのある松戸市も、千葉県の中では流行レベルが高い状況です。
実は、子どもに流行しやすい病気だからと、油断はできません。夏の感染症の中では大人がかかりやすい病気の一つと言われています。しかも特効薬がなく、対処療法しかありません。子どもは発熱してもそれほど高熱にはなりませんが、大人の場合、38度をこえることもあります。特に口の中の発疹が多いようです。口の中じゅう、口内炎のように白い発疹ができ、痛みで唾を飲み込むことも大変になり、場合によっては、水分をとることも難しく、しばらく点滴をしながら回復を待つしかないことも…。
感染研は、流行が9月頃まで続く恐れもあるとみて警戒を呼びかけています。
日本医師会が公表している感染対策としては、
・接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすること
・排泄物を適切に処理すること
*保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員と子ども達が、
しっかりと手洗いをすることが大切です。
*おむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
*手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。
*タオルの共用はしてはいけません。
手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますし、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切とのことです。
日時:2015年08月13日 12:39