三寒四温とはいったもので
暖かくなったと思ったら、また寒い日が来るといった日が続いていますね。
しかし桜も開花宣言して、もう春はすぐそこといった感じでしょうか。今週末くらいには、見頃になるそうです。病院の前の中央公園でも、よく花見をしながら宴会が催されています。体にも良いので、少し散歩がてら出かけてみては、いかがでしょうか。
《健康相談室》筋力の衰えとストレッチについて
年齢とともに体が硬くなり、関節や筋肉の動きが悪くなってきたようです。若い頃のようにもっと身軽に動きたいのですが…?
ストレッチ体操が有効ですよ
年齢とともに筋肉の柔軟性が低下し、関節の動きが悪くなってきます。それを予防するのに効果的なのがストレッチです。
ストレッチとは、筋肉を良好な状態にするために引き伸ばすことをいいます。ゆっくり呼吸しながらストレッチを行うことで、酸素が十分に供給され、筋肉の伸び縮みがポンプの役割を果たして血流がよくなります。例えば、ふくらはぎや足裏のストレッチは、下肢のむくみの改善につながります。
現代人は、ストレスによって交感神経優位に傾きがちですが、呼吸と連動してストレッチを行えば、副交感神経が優位となり、心身ともにリラックスします。その結果、筋肉の緊張が和らいで凝りや筋肉痛が改善するばかりか、血圧が安定したり、胃腸機能が向上するといった効果も期待できます。就寝前のストレッチは、体の無駄な力をとり、心をほぐして快眠へと誘います。
ストレッチには線維芽細胞を活性化し、劣化したコラーゲンを壊して新しく置き換える作用があるため、筋肉の柔軟性も徐々に増してきます。
さらに、ストレッチを続けることで血管年齢が若返ることも分かっています。動物の筋細胞を使った実験では、ストレッチを繰り返し行うことで筋細胞が増殖し、筋繊維が長く伸びることが明らかになっています。しかも、回数と強度を上げるほど、筋細胞の成長は顕著になり、逆に運動不足になると筋肉は萎縮して硬くなります。
毎日の生活にストレッチを習慣づけて筋力の衰えを防ぎ、転倒や寝たきりを予防しましょう。
卒業式シーズン
3月になると卒園式や卒業式で歌う曲が聞こえるようになってきます。
卒業式は、教育課程を全て修了したことを認定し、そのお祝いをする式典です。特に日本では、学校教育法施行規則によって定められた学校行事となり、欧米でも大学の学位授与の式典はありますが、各学校の修了ごとに祝う式典は日本と韓国でのみ見られる習慣だそうです。
日本最初の卒業式は、1876(明治9)年陸軍戸山学校で催され、明治20年代までの小学校は同学年でも年齢にバラつきがあり、卒業式は試験行事に組み込まれ、1892(明治25)年に全国の小学校は4月始業で統一され、この時3月の卒業式も全国化したそうです。
時代や各国によって様々な式典があり、最近では音楽がJポップ卒業ソングと変わりゆくものなんですね。
ひな祭りの起源は中国の古代風習を遣唐使が伝えたもので、始めは女の子の行事ではなく、健康を願うものでした。
昭和天皇の即位式で、新聞紙上に初めて天皇と皇后の写真が載り、その時のお二人の位置をもって、関東の雛人形では右が男雛、左が女雛(向かって左が男雛、右が女雛)と決めたそうです。ちなみに京都では反対のようですね。行事も背景や本意を知ることで、より深みのある過ごし方ができるように思います。リハビリも本質を追求してより意味のあるものとできるよう、精進していきたいと思う今日この頃です。