《健康相談室》花粉症の薬と眠気について
花粉症の薬を飲むと眠くなることがあります。仕事や運転をしているときはとても困るのですが、眠くならない薬はありませんか?
眠くなりにくい薬、効果の強い薬など様々な種類が
花粉症の内服薬には幾つか種類がありますが、現在は抗ヒスタミン薬が主流となっています。
第1世代の抗ヒスタミンは、即効性がありますが脳に移行しやすく、脳の受容体をブロックするため強い眠気が発生します。
そのあとに開発された第2世代の薬は、脳に移行しにくいため眠気が発生することは少ないのですが、一般的に効果が現れるまで少し時間が
掛かるようになりました。中には1週間ほど飲み続けないと効いてこないものもあります。現在、医療機関から処方されるのは、この第2世代
の薬が主流です。
また昨年、眠くなりにくく、かつ効果が早く現れる新薬も発売されました。ですが、食事の影響を受けるため空腹時にしか飲めないものがあっ
たり、新薬は発売後1年間は2週間分までしか処方できないという制限があったりするので注意が必要です。
このように、抗ヒスタミン薬にはすでに多くの種類の薬があり、それぞれの症状や生活環境に合ったものを選ぶことができます。医師や薬剤
師とよく相談して選んでください。
関東地方で花粉が飛散し始める時期は2月中旬頃と予想されています。飲み始めてから効果が現れるまでの時間も考えて、症状の重い方は、1
月下旬ぐらいから治療を始めたほうが安心です。
花粉症を発症すると、免疫が花粉をアレルギー源と認識して忘れないため、自然治癒の可能性は低く、毎年症状が出ます。今年は大丈夫だろう
と油断せず、早めの対策が重要です。
日時:2017年01月19日 12:28