《健康相談室》夜によく起こる症状について
最近、夜寝ている時によく、足のふくらはぎがつります。これは何か病気のサインでしょうか?よい治療法はありますか。
運動していて突然、足がつった、夜寝ていたら足がつって目が覚めた・・・・・こうした経験は、誰にでもあると思います。年齢を重ねるほど、こむら返りは起こり易くなります。
原因としては、筋肉疲労、脱水による電解質バランスの崩れ、ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)不足、下肢の冷え、下肢の血行障害、無理な動きや姿勢、神経の異常反射などが考えられます。
運動しているときの痙攣は、筋肉疲労で乳酸が貯まって起きます。また筋収縮には電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム等)が関わっていますが、汗をたくさんかくと電解質のバランスが崩れ、筋肉が痙攣し易くなります。
寝ているときに起きるのは、足の温度が低下して筋肉のセンサー感度が鈍くなったところへ、布団の重みや重力で足先が伸びてふくらはぎの筋肉の収縮状態が続き、筋肉センサーに誤作動が起こるからです。加齢と共に感度が落ちてくるため、誤作動は起き易くなります。
予防には、普段から筋肉のストレッチを行うのが効果的です。眠る前に充分アキレス腱のストレッチをしておくと、つれにくくなります。また治療薬には、漢方(芍薬甘草湯)や筋肉を弛緩させる薬がありますが、とくに芍薬甘草湯は良く効きます。
ほとんどの場合、病気と無関係ですが、何度も頻繁に繰り返す場合は、糖尿病や腎不全、肝硬変、甲状腺疾患、閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤、腰部脊椎管狭窄症といった病気の兆候の可能性も。心配な場合は一度、検査を受けてください。
日時:2014年03月31日 12:04