《健康相談室》インフルエンザ予防について
インフルエンザの季節がやってきます。予防接種を受けるとしたらいつ頃がよいでしょうか?また予防接種をすれば、絶対にインフルエンザにかかりませんか?
流行時期にもよりますが、12月上旬までが効率的
個人差はありますが、インフルエンザワクチンの予防接種をしてから、免疫ができ、予防効果が現れるまでに約2週間ほどかかるといわれています。そして、そこから約5カ月間、予防効果が持続するとされています。
地域によって多少の差はありますが、日本でインフルエンザが流行するのは、毎年12月下旬から3月上旬が中心ですから、これらを総合して判断すると、12月上旬までにインフルエンザワクチンの予防接種を済ませておくのが効率的だと思います。
さて、ワクチンの接種で、感染予防の効果はありますが、絶対に感染しないというわけではありません。ただ、もし感染しても重症化するのを避ける可能性が高く、さらに肺炎など他の病気との合併症による死亡率を抑え、被害を最小限にとどめる効果は期待できます。
ワクチンを接種しないでインフルエンザにかかった65歳以上の健常者について、もし予防接種をしていたら、その中の35%~55%の発病を抑える事ができ、約80%以上の死亡を阻止することができたはずだという報告もあります。とくに、慢性疾患(気管支喘息、慢性心不全、糖尿病、腎不全、免疫調節薬使用者など)のある方や65歳以上の方は、インフルエンザが重症化しやすいため、医師と相談のうえ、接種をお勧めします。
日時:2013年11月01日 16:05