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変形性関節症とは?その2
今回は症状が出やすい部位や、治療法などについてお話します。
症状が出現しやすいのは膝関節が最も多く、40歳以上の人の20%以上に達します。股関節での出現頻度は、あまり高くはありませんが、機能障害が強いため整形外科にかかる人数は多いです。膝関節と股関節の変形性関節症は女性に多く、変形性肘関節症はスポーツ選手や肉体労働者によく起こりやすいと言われています。治療方法は、年齢や症状の程度により異なります。症状が強く、日常生活をすることが困難な場合は手術が適応となることがあります。痛みが弱い方々や、さまざまな理由から手術が行えない方には保存療法が行われます。具体的には筋力の維持増強訓練や、関節に負担のかからないよう体重のコントロールをしたり、炎症が強い時期には消炎鎮痛剤を処方されることもあります。
2010年02月23日
変形性関節症とは?その1
今回は変形性関節症についてお話しします。
変形性関節症は、関節内にある軟骨と関節を構成する組織の退行性変化と、それに続発する軟骨・骨の破壊や増殖性変化の結果起こる疾患です。つまり、関節の形態的な変化と、関節の働きのバランスが崩れた状態といえます。軟骨の変性が高度でも、関節への負荷が軽ければ症状は少なく、逆に軟骨の変性が軽くても、負荷が大きすぎれば症状は出現します。一般的な症状としては、運動をしたときや負荷をかけたときに痛みが出現する、関節の不安定さや変形、関節液が貯まる、などがあります。次回は、症状がでやすい関節・年齢・治療法などについてお話ししていきます。
2010年02月17日